ラウンドアバウトにも気をつけたい

 次に気をつけないといけないのは、ラウンドアバウトだ。
 例えば、Yの字のように道路があるとする。そして、全ての車がそれぞれ進行方向を変えたいとする。ニュージーランドでは、このYの字の真ん中にドーナツ状の道路があることがあり、これをラウンドアバウトというのだが、このラウンドアバウトに来たら、ぐるぐる回って行きたい道にいけばよい。今「ぐるぐる回って」と書いたが、実際にぐるぐる回る車はほとんどないのだけれど、ぐるぐる回っても規則上問題ない。
 どの道に進めばよいのか迷っている場合や、あるいは進んで来た方向の道に戻りたい場合は、このラウンドアバウトはとても便利だ。
 それで、ここでも優先順位が重要になるのだが、このラウンドアバウトに入る前には「他の車に道を譲れ」(GIVE WAY)と道路に書いてあるので、右方向を見て、車が来ていたら譲らないといけないけれど、車が来ていなければ、すぐラウンドアバウトに入っていい。
 これは、日本にはないシステムだけれど、違いが常に意識できるし、規則もむずかしくない。ラウンドアバウトは、右側だけ注意してよく見ていればいいだけだから、すぐに慣れるだろう。
 アイルランドなども、このラウンドアバウトシステムだったから、英語圏で車を運転したことがある人は、結構ラウンドアバウトに慣れているに違いない。
 ただし、ラウンドアバウトが頻繁に続いているような道路の場合で、進行車線が二車線ある場合など、どちらの車線に乗っていた方がいいかというような問題が、都市では起こる。ただ、これも道を間違えたってマーガレットが言うように「この世の終わりじゃない」から、パニックになって急に車線変更をしたりする方が怖い。急な方向転換、急な車線変更、急ブレーキなど、急のつく行為は運転には禁物だ。
 いずれにしても、日本人は旅行者としてお邪魔しているわけだから、謙虚な気持ちで、スピードを出しすぎず、安全運転を心がける必要がある。
 あと郊外は100キロを出せるので、昼間でもヘッドライトをつけていることがある。昼間帰宅したときには、バッテリーがあがってしまうからライトを必ず消すようにしないとけない。
 繰り返しになるけれど、くれぐれもニュージーランドでは、右折優先の規則は忘れないように。