ハミルトンの中国人コミュニティ

 昨日のパンフレットを見ていると、Further Informationとして、組織の連絡先など必要最低限のことが記されている。どうやら昨日のフォークダンスの集団は、土曜日にワイカト大学(The University of Waikato)で練習をしているらしい。また図書館に行けば、書籍、CD、DVDなど、かなりの中国に関する資料があるようだ。
 すでに書いたことだけれど、新しい中国系移民の世代は、例の中学生のアラジンの劇にみられるように、すでに英語にアクセントもない中国系ニュージーランド人が登場してきている。
 ワイカト大学(The University of Waikato)ではアジア系の学食はあるし、学生がたむろしているカフェの近くでは、誘いに応じる学生は皆無に近いが、中国式体操を習わないかという誘いは日常的な風景だし、餃子や中華麺といった臨時の模擬店もよくみかける。
 前にも書いたように、ワイカト大学(The University of Waikato)には、インターネットカフェやモーテルで働きながら学んでいる中国系学生が少なくないし、応用言語学のイボンヌは、イギリス語教師としてのキャリアを磨こうとしてワイカト大学(The University of Waikato)大学院に来たということだが、IELTS*1のような実用的な資格学習に興味があり、同じく応用言語学の大学院生の一人グレイス(仮名)と一緒にボランティアでイギリス語を移民に教えていると言っていた。抽象的な応用言語学なんかより、ボランティア活動で英語を教えている方が勉強になるとも言っていた。
 語学学校に通っていてこれから大学生になろうという学生も少なくない。これも前に書いたように、二人の中国人の知り合いが、中国国内では学生数は多いのに、いい大学が少ないから、ニュージーランドに来たと言っていた。
 アレックスの次女でハミルトンに住んでいるジョニと、中古車の購入でお世話になったジョニの連れ合いのトムの家に、語学学校でイギリス語を習うためにティアン(仮名)という名の中国人高校生がホームステイしている。例の応用言語学の課題データのインフォーマントとして彼に連絡を取ってみようと考えているのだが、こうした中国人学生はハミルトンに少なくない。
 いずれにしても、ハミルトン(キリキリロア)では、中国人コミュニティの影響が少なからずあるということだ。

*1:アイエルツは、トーフルと並んで、海外の大学・大学院留学に必要な英語力をはかる試験。イギリスの大学ならIELTS、アメリカ合州国の大学なら、TOEFLが主流。ニュージーランドは、イギリス系なので、IELTSの方が主流だが、TOEFLしか受けていなかった私でも、全く問題はなかった。