人種差別を目的とした嫌がらせのメール

Songs in the Key of Life

 人種差別を目的にしたいやがらせメール(Racist Hate Mail)が、昨日と今日の1チャンネルのニュースで話題になっていた。
 ソマリアから来たウエリントンに住むムスリム教徒に、ランダムではなくて、個人住所・個人名宛に、いやがらせの手紙が届けられたと、昨晩の1チャンネルのホームズ(Holmes)でも報道していた。このいやがらせの手紙には豚肉が貼りつけられ、あたかもユダヤ教徒から来たようになっているけれど、ソマリアの回教徒とユダヤユダヤ教徒の、それぞれのコミュニティどうしは定期的にも会合を持っていて今回も緊急に会合をもち共通理解につとめていると、それぞれの代表が見解を述べていた。
 この前も紹介したけれど、ニュージーランド生まれではないというだけで、1歳からニュージーランドで育っているインド系移民や韓国系移民がバイオリンのコンテストに出場できないということがニュースになっていたが、マルチカルチャリズムのニュージーランドといっても、まだまだ課題はありそうだ。ただ日常的に、こうしたことが話題になるだけ、ニュージーランドが真剣に問題に対処しようとしている姿がうかがえる。
 「ホームズ」のこのニュースはこちらのビデオ(Racist hate mail)で見ることができる。
http://www.tvnz.co.nz/view/tvone_index_skin/tvone_index_group
 「民族」や「人種」というコトバは、日本ではピンとこないかもしれないが、他(多)民族・他(多)文化社会が世界のありようだ。
 スティービー=ワンダーの最高傑作のひとつ「ソングズインザキーオブライフ」(Songs in the Key of Life [DVD]) というアルバム(1976年)の中に'Love’s in Need of Love'という歌があって、世界は憎しみが跋扈(ばっこ)しているが、愛で憎しみを乗り越えようという愛をテーマにしたこの唄を、甘っちょろいという人がいるかもしれないけれど、まだまだ世界の課題であるに違いない。