タッチラグビーを初めてやってみて大いに疲れる

タッチラグビー

 マオリ語の講師のヘミが一週間前から予告していたのだが、今日はタッチラグビー*1の日だ。
 まぁレクレーションの一種でスポーツ大会みたいなものなのだが、マオリ語のクラスで出場しようということになっている。講師のヘミはかなりはりきっていて、練習用スパイクシューズは、新しい奴を買ってきたらしい。なんとも力が入っている。
 マオリ語の授業は10時から12時なのだが、12時10分にグランドに集合となった。講師のヘミの仕切りで、いつの間にか私もメンバーに入っているので、全くルールも知らないのに、成り行き上、参加ということになった。
 今日のスポーツフェスティバルは、大学からの援助金も出ているらしく、マオリの学生たちが中心なのだろう。ソーセージや簡単な模擬店が出ている。開会にあたって、講師のヘミがマイクでカラキア(お祈り)をした。
 さて、タッチラグビーは、6人対6人でやるらしい。普通は男子3名、女子3名の混合チームでやるのが普通だそうだ。
 参加して私なりに理解したルールは、次の通り。

    • ラグビーと同じように、ボールは前に投げず、後方の見方にパスをするのが基本
    • 相手方にタッチされたら、タッチされた場所に戻ってボールをグランドに置いて、すぐにゲームを再開する
    • 攻撃側は、タッチは5回まで許される
    • ボールを落としたら、相手チームの攻撃になってしまう
    • ゴールラインを超えてボールをグランドに置いたら得点になる

 ゲームとしては、ラグビーのボールだから、もちろん楕円形だけれども、要するにランとパスとキャッチの連続で、攻撃側は味方陣営のラインを気にしながら攻撃していくわけだが、タッチされてからの再攻撃が結構早い。連続攻撃となると、二・三人でゴールラインにパスしながら突っ込んで行く。とにかくゴールラインをめざして、仲間どうしで突進していくので、フェイントとダッシュ力が大事である。
 想像できると思うけれど、結構これは疲れるレクレーションだ。全くやったことのない者でもゲームにはなるけれど、私などは、代わりのものとすぐに交代したくなる。
 それで、3試合くらい出て、大いに疲れた。それに喉も多いに乾いた。
 ゲームに参加せず、ベンチに座っているマオリの女性からコーラをもらったのだが、結局2時間で3本もコーラをもらって飲んでしまった。私の家で土曜ランチパーティをするときにお返しするからと伝えておいた。親切に彼女は、マオリの子どもたちにも、ロリポップを配っている。
 ワイカト大学(The University of Waikato)には子どもたちが結構いる。図書館では、必ずといっていいほど、子どもを近くで遊ばせて勉強している学生がいるし、講師に断ってはいるけれど、授業だって結構子どもを見かける。年齢層が幅広いというのは、若い学生にとってもいいことだろう。この点、日本の大学は、年齢層が厚くないから、若い学生の考え方の幅も狭くなりがちで、若い学生にとっても、ある意味で、損をしていると言えるだろう。
 それにしても、私の取っているペーパーでは、大学院のペーパーである応用言語学とCALLは学費的にも高く、学部レベルのマオリ語が学費的には一番安いが、週に2時間の授業が2回、それにチュートリアルの授業もあるし、今日のようなスポーツ大会もある。学部レベルのマオリ語が一番、コストパフォーマンスがいいと私が言ったら、ベンチにいるマオリの女性たちと大笑いになった。
 大いに疲れたけれど、気持ちのよい汗をかいたし、応用言語学とCALLの課題の提出直前だから、よい気分転換になった。

*1:タッチラグビーに似たコトバで、タグラグビー(tag rugby or flag rugby)というものがある。タグラグビーも、ラグビーを基本にしているが、競技者はベルクロタグのついたベルトやベルクロパッチのついたパンツを着用し、ボールをもったプレーヤーにタックルではなく、タグのついたベルクロを引っ張ってタックルの代わりとする。タッチラグビー(touch rugby)も、もちろんラグビーを基本にしているが、タックルをタッチに置き換えている。タッチラグビータグラグビーラグビーを基本としているため似ているが、タグラグビーのほうがよりラグビーにより近いと言われている。