韓国では、長い間、日本語による歌謡曲や文化は厳禁だったから、ずっと文化交流が閉ざされていたけれど、文化から入るというのはいいことだ。
「冬のソナタ」の人気ぶりはものすごいようで、2003年11月にはキネマ旬報から、「冬のソナタで始める韓国語」なんて本も発売されていた。
「冬のソナタ」はDVDも発売されている*1ようだから、眼と耳から朝鮮語を学ぶ環境は、コトバの勉強として最適だろう。
合州国のクイズ番組をはじめとするテレビ番組、そして映画と台本、そしてインターネットでイギリス語を学んだ私の経験から、そう断言できる。私が朝鮮語を学ぼうとしたときにはなかった環境だ。
「冬のソナタ」を調べていたら、日韓合同主催のサッカーで、日本人サポーターが韓国の勝利に対しても惜しみない拍手を送ったということから、少しずつ雪解けが始まったのではないかという解釈が、インターネットのある掲示板に出ていた。
歴史的なわだかまりも当然あるけれど、互いの文化に興味を持って交流しあうというのはけっして悪いことではない。過去の歴史的な過ちのせいだけれど、地理的にこんなに近いのに、こんなにも遠いという関係は相当に変だ。
地理的な関係だけでいえば、今わたしが滞在しているニュージーランドとオーストラリアとの近さみたいなものだろう。
過去の経緯が、同じ大英連邦の英語圏ということはもちろんあるけれど、ニュージーランドとオーストラリアは、メルボルンでおこなわれているメルボルンカップもニュージーランドのパブで話題になり、馬券が買えるくらいの親近感だ。
いずれにせよ、「冬のソナタ」の人気ぶりは歓迎すべきことだろう。
残念ながら私は一回も観たことはないけれど、それにしてもロケ地までチェックするとは、「冬のソナタ」の人気ぶりはすごいですね。