「冬のソナタ」は残念ながらこれまで眼にしたことはないけれど、とくにワールドカップ以来日韓の交流がすすんでいることは大きな前進だと感じている。
それでも、日韓の歴史における「36年」という数字のもつ意味。これを聞いて、日本人がぽかんとしているようであれば、本当の意味で真の友人になることは到底無理だと思う。それはまさに日本人であることの重荷であり、日本人としての責任だ。
その昔、ある日本人学生の経験として紹介されていたのだが、韓国の大学に留学中、たまたま友人たちの間で日韓のお札を見せ合うことになった際に、千円札(当時)*1に刷られていた伊藤博文を見せることができなかったというエピソードを私は忘れることができない。これは、まさに安重根*2の評価と合わせて、同じ対象物でも見る人によって全く違って見えるという、まさに意味論的な問いでもあるからだ。