マンハッタンビーチのジェニーの家も豪邸だった

 ジェニーの家は、ホームコンサートの際に訪れているのだが、彼女の家の様子を少し紹介してみることにしよう。
 まず、道路よりも少し低めにガレージがあるのだが、ここはサッカーボールや自転車やその他、廃棄物でいっぱいになっていて、いまは車庫として使えないくらいの状態だが、そのガレージと道路との間に車が二台ほど駐車できるほどの充分なスペースがある。
 玄関のドアはがっちりとしていて、広い。その玄関に入ると、すぐ左に客室があり、そこが私が現在居候をしている場所だ。
 客室の隣には、トイレとシャワーがあり、客室にいる私としては、気がねなく、トイレやシャワーが使える。
 玄関を入ってすぐ右にホームコンサートができるような天井の高いリビングがあり、絨毯が敷き詰めてある。チェロらしき楽器も置いてあって、15歳になるジュリア(仮名)が弾くためのものだ。
 玄関に入ると、すぐ二階にあがる階段があり、夫婦の寝室やら、二つの子ども部屋や、見晴台のような部屋がある。個人個人の部屋はすべて二階に集中しているという設定になっている。だから、1階玄関脇の客室にいる私は家族に全く気兼ねをしなくて済むわけだ。
 それで、一階に戻るが、玄関からまっすぐ入ったところに、台所に接した別のダイニングリビングがあり、その向こうには芝生の庭がある。
 この芝生の庭は結構広く、ハンモックが置いてあったり、狭いビアガーデンほどの広さがある。
 この庭をながめる台所に接したダイニングリビングに戻るが、このダイニングリビングには、テレビや本棚、ビデオ、CDが置いてあるが、わずらわしさを感じないのは、天井の高さとその広さにあるのだろう。
 そして、このダイニングにつながっている台所は広い。
 その台所を右にまわると、ホームコンサートをした会場につながっている。つまり、二階にあがる階段をぐるっとまわる形で、ダイニング、キッチン、リビングと、移動できる空間になっているのである。
 二階にあがる階段と、ちょうどペアになるかたちで、ガレージにつながる階段が下へとつながっている。
 一言でいうなら、ジェニーの家はちょっとした豪邸である。