非戦闘地域・ランギアオヒアへの日曜日の襲撃

 聖ポールのアングリカン教会のあるランギアオヒアが襲撃されたのは、日曜日のことだった。
 これは私事になるが、20数年前に雑誌タイムで、イギリスで日曜日に商売をする店が出現したという記事を眼にしたことがあるが、キリスト教徒にとっての日曜日は、それくらいの安息日なのである。
 言うまでもなく日曜日はクリスチャンとなったマオリが戦う日ではないし、当然日曜日はパケハの軍隊も戦わぬものとマオリも思っていた。さらに言えば、ランギアオヒアは砦のような軍用施設が建設されているところではない。オークランドを市場として、小麦、とうもろこし、じゃがいもといった農作物をつくっている、マオリ共同体によって耕された何百エーカーという農地のあるところである。
 ランギアオヒアの多くの住人は、年配者であり、子どもだった。
 実際に攻撃されたのは教会やお祈りをする場所で、降伏をした年寄りも含めて、非戦闘員が殺されたのであった。
 こうしたことから、キャメロンのランギアオヒアへの攻撃は物議をかもし出しているのである。