ロトルアからハミルトンにかけての夕焼けの空はたとえようもなく美しかった

 帰りは、ロトルアをまわって遠回りしようと思った私は、33号線では、虹を見たり、その後、土砂降りが何度もあり、フロントガラスから前方がよく見えないような状態に何度もなったが、そのせいか、ロトルアからハミルトンにかけての夕焼けはたとえようもなく美しかった。
 何度も書いているように、アオテアロアは、長く白い雲の大地という意味だが、その名に恥じない素晴らしい空だった。
 アオテアロアでは、空を見ているだけで飽きない。それくらい空が広く、また刻々と変化する。アオテアロアの空は広大なキャンバスだ。どんなに素晴らしい芸術家でもこの美しさは描けないだろう。
 私が日本に帰って、アオテアロアで恋しくなるものは、自分で自覚しているが、まずこの空だ。
 キーウィも海外に出ると、この空が恋しくなるというほどの空なのだ。
 午後から出かけて帰宅したのは8時30頃だったが、タウランガに出かけたのに、なんでロトルアの方をまわってきたのとジュディに聞かれた。
 私の気持ちを説明するのが面倒だったので、ドライブを楽しんできたんだけどと答えたが、ジュディは理解できないような顔をした。
 今日の半日の走行距離は、247キロだった。