環境破壊の無駄な公共事業

漁獲量が制限されている(コロマンデル

 「やるべきことをやらず、やらなくてよいことをやっている」日本という指摘を数日前に書いたが、今日の朝日新聞で報じられている諫早湾干拓もその最たるもののひとつだ。
 1996年7月に地元住民らがムツゴロウの代弁者兼原告として提訴して以来、ノリの不作、アサリなどの漁獲量の減少と、工事とが関係しているのか否かが現在の争点となっている。
 ムツゴロウの息の根をとめることになったあの閉門に心を痛めた日本人はたくさんいると私は思うが、これだけ世界で環境問題が叫ばれている中、生き物を干上がらせる無神経さが私には理解できない。
 海洋資源を守るために、アオテアロアニュージーランドでは、どこでも漁獲量が制限されている。また、あちこちに一切海洋資源を捕獲してはいけないマリーンリザーブがある。コロマンデル半島にも、マリンリザーブがあり、海洋生物と自然が保護されていたことを思い出す。