浦山桐郎監督の「キューポラのある町」を観た

キューポラのある町

 鋳物工場が林立する川口の町を舞台に、社会の逆境に負けず、たくましく生きていく少年少女を描いた名作「キューポラのある街 [DVD]」を久しぶりに見た。
 早船ちよ原作、今村昌平浦山桐郎脚本、浦山桐郎監督の1962年製作の映画だ。
 役者陣では、父親役の東野英治郎、母親役の杉山とく子、中学3年生の娘役の吉永小百合、弟役の市川好郎、先生役の加藤武、そして浜田光夫。全ての役者が自然体の演技をしながら、高度成長経済の時期の日本の現実を見事に切り取っている。
 なにしろ子どもたちのたくましさ、社会を見る眼、現実から学ぶ能力が素晴らしい。
 浦山桐郎監督のデビュー作。
 この名作を多くの人に見て欲しい。