小林正樹監督の映画「人間の條件」を第四部まで観た

人間の條件

 小林正樹監督による「人間の條件DVD-BOX」を見た。否、正確に言うと、見ている途中だ。全部で9時間半ともいわれ、あまりにも長いこの映画をはじめて第四部まで観た。
 ということで、まだ最後まで観ていないのだが、映画「人間の條件DVD-BOX」は、日本映画史上の力作だと思う。
 なんといっても仲代達矢の演技が素晴らしい。
 仲代達矢新珠三千代の夫婦愛と仲代扮する梶のヒューマニズムが、ありきたりの映画なら、嘘臭くなるべきところが、丹念に描いている演出のせいで、そうはならない。
 小林正樹監督の映画をこれまで私は全く観たことがなかったが、これはまさに小林正樹監督の力量だろう。製作スタッフ組織を総動員しての映画づくりは並大抵の努力ではない。素晴らしいの一言に尽きる。