まずは南山へ

 さて、大連到着後、まず専用車で向かう先は南山である。
 いま大連に着いて南山を一番に訪れる日本人観光客はめったにいないだろう。実際、ガイドの王さんも南山は何もないところですという。
 ここは、大連の南にある小高い山で、市街が一望できる見晴らしのよい所だ。

 日本にとって大連が「満州」の玄関口だった頃、当時の日本人の子どもたちが遠足に来た場所だという。それでも当時の面影はなく、何か新しい建造物を建築するのか、赤土が大きくえぐられるように彫られていた。
 南山には、トンボがたくさん飛んでいた。