「首相「民主党」連呼に枝野氏「選挙妨害いい加減にして」」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年7月9日0時36分)から。

 安倍晋三首相(自民党総裁)が参院選の応援演説で立憲民主党枝野幸男代表を「民主党の枝野さん」と呼ぶ言い間違えを繰り返したことについて、枝野氏は8日夕、「言い間違いなわけがないとは誰が見ても分かる話だ。日本の総理大臣でもあり、情けない」と、首相の振る舞いを批判した。東京都板橋区内で記者団の質問に答えた。

 枝野氏は、立憲民主党選挙公報上の略称が「りっけん」で投票用紙に「民主党」と書いた場合は国民民主党の得票になると指摘し、「選挙妨害になるので、いい加減にしてほしい」と訴えた。

 首相は6日午後の演説から「民主党の枝野さん」と触れた上で、「今、立憲民主党ですね。どんどん変わるから覚えるのが大変」などと言って聴衆の笑いを誘った。翌7日深夜にこうした「言い間違い」が報道されると、8日の街頭演説では封印した。

 ただ、他の野党からも批判の声が上がっている。

 国民民主党玉木雄一郎代表は8日夜、東京都品川区で記者団に「繰り返し、繰り返し、原稿を書いているように間違うというのはちょっと」と疑問視。「11月になると、最長の任期を務める総理大臣になるかもしれない。その総理がなにかあれば他党や他の代表・党首を揶揄(やゆ)することは、いい加減おやめになったらどうか。国家の品格に関わる。歴史に残る、(在任日数で)一番長い総理大臣になるわけだから、その心構えをされたらどうか」と指弾した。

 共産党小池晃書記局長は同日、東京都豊島区内で記者団に「どう考えてもわざととしか思えない。一国の総理大臣がああいう形で、他党の党首を卑下するというか、批判するのは、はしたない行為だと言わざるを得ない」と語った。