厚生労働省の「賃金構造基本統計」の不正調査問題をめぐり、野党各党は3日、更迭された同省の大西康之・前政策統括官(局長級)を4日に行われる衆院予算委員会に政府参考人として呼ぶよう改めて求めた。

 厚労省総務省による統計の一斉点検での報告漏れを問題視し、大西氏を1日付で大臣官房付に異動させた。事実上の更迭だが、担当を外れたことで国会招致のハードルは上がった。

 立憲民主党枝野幸男代表はさいたま市内で記者団に「国会での証言を封じるために慌てて更迭したとしか思えない。そうでないのならば、(政府与党は)政府参考人として堂々としゃべらせるべきだ」と語った。