以下、朝日新聞デジタル版(2020/10/14 12:33)から。
日本学術会議が推薦した会員候補のうち6人が任命されなかった問題で、与野党の国会対策委員長が14日、国会内で会談した。野党は、官僚トップの杉田和博官房副長官を26日召集予定の臨時国会に出席させるよう与党に要求した。与党側は持ち帰って検討するとしている。
立憲民主党の安住淳国対委員長は会談に先立ち、記者団に「任命問題への杉田副長官の関与は濃厚になった。学術会議の推薦名簿から6人を外した理由を聞かなければならない」と語った。野党側は、実質的に6人を除外したのは杉田氏だとみて追及を強めている。
一方、自民党の森山裕国対委員長は記者団に「事務の副長官が国会に出るのは、あまり前例がない。慎重であるべきではないか」と語った。
自民党は14日午前、学術会議の課題やあり方を議論するPT(プロジェクトチーム)を初めて開いた。下村博文政調会長は、学術会議が国費で賄われていることに触れて「学問を尊重しながらさらに活性化させるためにも、納税者の国民の立場からあり方を議論する」と述べ、年内をめどに提言をまとめて政府に提出する方針を明らかにした。