「幸福度世界一・34歳女性首相・高福祉… どんな国なの」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/2/10 8:00)から。

 手厚い福祉、北欧デザイン、ムーミン――。日本からもどこか憧れの視線が寄せられるフィンランド。最近は34歳の女性首相が話題になった。「理想郷」がそこにあるのだろうか。

幼い頃から議論と自立 サカリ・メシマキさん(大学院生)
 34歳の女性首相の就任は外国メディアで話題になりましたが、僕は女性だとか若さはそれほど意識しませんでした。これまでも女性の大統領や首相はいたし、彼女は能力やスキルの優れた人という印象だったからです。

 フィンランド人は意識が高い、ですか? いえ、フィンランド人もさまざまで一概にそうは言えないと思います。ただ若者はジェンダーの平等やLGBTQ、気候変動問題などに関心のある人が多いかもしれませんね。政治を通じて社会を変えたいと声を上げる人もたくさんいます。

 フィンランドでは政治は身近です。テレビなどのエンタメにも政治家を皮肉るネタがよく出てくるし、各政党の青年部では、多くの高校生や大学生が活動しています。僕も選挙の時は友達と話し、毎回投票してきました。日常生活で政治的話題を避ける方が難しいんです。

 日本では政治がタブー視されますね。留学した大学のサークル友達に政治について話したら、「ニュース見てるんだ」と驚かれました。日本人は、政治の話をして他の人と意見の違いが表れることすら避けているように見えます。

(後略)

(聞き手・藤田さつき 聞き手・斉藤寛子 聞き手・稲垣直人)