以下、朝日新聞デジタル版(2020/8/10 22:11)から。
民主派の「大物」として知られる香港紙の創業者が10日、香港国家安全維持法違反容疑で逮捕された。同法は中国に批判的なメディアや民主活動家の動きを封じ込めるのが狙いとされている。当局が法施行から1カ月余りで「本丸」の摘発に乗り出したことになり、香港の報道機関に萎縮の動きが広がる可能性もある。
創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏の逮捕を受け、リンゴ日報(電子版)は10日午前から、香港警察が約200人態勢で、香港郊外にある本社ビルを家宅捜索する様子をインターネットで生中継した。
警察 「我々は編集部の中に入る。あなたたちはすぐに立ち去りなさい」
リンゴ日報職員 「裁判所の捜査令状を提示してください」
国安法施行から1カ月あまり。民主派の象徴だった黎氏が逮捕されたことに、香港メディア界は衝撃を受けています。「自己検閲や萎縮の動き」の広がりが懸念されます。
(後略)
(香港=益満雄一郎、広州=奥寺淳 ロンドン=下司佳代子)