以下、朝日新聞デジタル版(2020/10/15 12:56)から。
昨年7月の参院選をめぐり、公職選挙法違反(買収)の罪に問われた参院議員の河井案里被告(47)の公判で、東京地裁は15日午前、夫で元法相の衆院議員・克行被告(57)を22、23、28日の計3日間にわたり証人として尋問することを決めた。克行議員が初めて事件について詳細に説明する機会となる。
検察側はこの日の裁判で、夫妻が意思を通じて買収行為をした状況などを立証するとして克行議員の証人尋問の必要性を説明し、高橋康明裁判長が認めた。
夫妻の公判は当初一体で進み、克行議員は被告の立場で質問を受ける予定だった。だが、克行議員が弁護人を解任したことで公判が中断。夫妻の公判が分離され、案里議員のみ審理されている。
案里議員は、克行議員と共謀して現金計170万円を広島県議ら5人に渡したとされる。5人はいずれも証人尋問で現金受領を認め、このうち4人は現金の趣旨を「票のとりまとめ」と説明し、違法性があったことを明確に証言している。(新屋絵理、松島研人)