「バイデン氏「赤い州」でも健闘 激戦州一つ制すれば勝利」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/11/5 18:59)から。

 米大統領選は、バイデン前副大統領が激戦州のミシガン、ウィスコンシン両州を制したことで過半数(270人)獲得に向けて大きく前進し、勝利に「王手」をかけた。

 「大統領になるために必要な270人の選挙人に達するための州で、我々が勝っていることは明白だ」

 4日、地元デラウェア州ウィルミントンで演説をしたバイデン氏はこう語った。AP通信はこの日、激戦州のウィスコンシン州ミシガン州でバイデン氏が勝利を確実にし、各州に割り当てられた538人の選挙人のうち、264人を獲得したと報道した。

 バイデン氏が有利になりつつあるのは、過半数を得るための道筋が複数あることだ。まだ勝者が判明していない5州のうち、ペンシルベニア(選挙人20人)、ジョージア(16人)、ノースカロライナ(15人)、ネバダ(6人)のいずれかで勝利すればいい。逆に、トランプ氏は全てで勝利する必要がある。

 トランプ、バイデン両陣営が「最重要州」として力を入れてきたペンシルベニア州は5日午前8時(日本時間同午後10時)現在、予想開票率が89%で、トランプ氏が2・6ポイント差でリードしている。しかし、民主党支持者が多く活用した郵便投票の開票作業が進むに従い、バイデン氏との差は狭まりつつある。ミシガン、ウィスコンシン両州も同じように逆転したバイデン氏は演説で、「ペンシルベニア州について、すごくいい感触だ」とも語った。

 ジョージア州でもバイデン氏が追い上げている。1996年以来、共和党候補が勝ち続けてきた「レッドステート」だが、開票率98%の時点でトランプ氏のリードは1万8千票余となっている。まだ開票が終わっていない票の大半は、民主党が強い大都市アトランタ市周辺の有権者が投じており、バイデン氏が逆転する可能性がある。

(後略)

(ワシントン=園田耕司)