「「赤い州も青い州も関係なく…」 バイデン氏が勝利演説」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/11/8 15:08)から。

 米大統領選で当選が確実となった民主党ジョー・バイデン前副大統領(77)は米東部時間7日夜(日本時間8日午前)、地元のデラウェア州ウィルミントンで国民向けに勝利演説を行った。「分断ではなく、団結をめざす大統領になると約束する」と決意を述べ、トランプ政権下で激しく分断された米社会の修復を誓った。

 バイデン氏は支援者に「ジョー!」と連呼されながら登壇。「この国の人びとが声をあげ、我々に明確な勝利をもたらしてくれた。大勝利だ」と力を込めた。また、合衆国憲法の前文の最初の3語で、これまでもくり返し使ってきた「We the people」(我々国民)という表現を使い、「これは、我々国民の勝利だ」と強調した。

 今回の選挙で、過去最多の7400万票以上を獲得したバイデン氏。ただ、米国はかつてないほどに分極化が進み、トランプ氏も7千万票以上を得た。この日も各地で、トランプ氏の支持者が「不正選挙だ」と抗議の声をあげた。

 そんな中でバイデン氏が訴えたのは、両者をまとめあげるとの決意だった。

 「赤い(共和党の)州も青い(民主党の)州も関係なく、米国を見る。それが国民だ。そしてそれが、我々の政権のあり方だ」

 「トランプ大統領に投票した人びとへ。私は今夜のあなた方の失望がわかる。ただ、今こそ激しい言葉遣いを終わらせ、冷静になり、再び互いを見つめ、再び互いの言い分を聞くときだ。前に進むため、相手方を敵として扱うのはやめなければいけない。彼らは敵ではない。米国人なのだ」

(後略)

(ウィルミントン=藤原学思)