「医療体制「崩れ始めている」 日本医師会長が強い危機感」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/12/2 19:00)から。

 日本医師会中川俊男会長は2日の定例会見で、新型コロナウイルスの感染が急拡大していることについて「実際にがんや心疾患、脳卒中の(患者の)受け入れが難しくなってきた地域も出始めている」と指摘。「このまま推移すれば大変なことになる。医療提供体制が崩れ始めている」と警鐘を鳴らした。

 中川氏は新規感染者の年齢層が中高年に推移していることについては「想定した通りの悪い方向にいっている」などと語った。

 東京都の小池百合子知事は、65歳以上の高齢者や基礎疾患がある人に対し、政府の観光支援策「Go To トラベル」の都内発着分の利用の一時自粛を呼びかける方針を示したが、中川氏はこれについて「警鐘、緊張感をもたらすことになったと思う。一定程度の評価をしたい」などと語った。

 インフルエンザとの感染力の違いについては「(マスク着用や手洗いなどの)感染防止対策を取ったことにより、インフルエンザ(の感染者)は激減している。言い換えれば、新型コロナの感染力の強さはインフルエンザに比べて驚異的であり、仮に以前のような生活を送っていれば、とてもこの程度では済んでいない」と強調。「新型コロナを甘く見てはいけない」と改めて呼びかけた。(浜田知宏)