外国語学習は点数主義に似つかわしくない

 次にマークシートの解答方法の説明があり、Listening、Grammar、Vocabulary、Readingの各分野について100問を1時間で解く。
 この100問だが、少なくとも80%以上は楽に取れただろう。
 中にはいい問題もあるけれど、つまらぬひっかけ問題もあり、日本で受ける試験と同じようなものである。突然、Michigan methodという名称を思い出した。
 英語という「型」を重視しているため何の脈絡もない文章が100も並んでいるわけだから、メッセージがどうのこうのという話ではない。解答する側も嫌になる。こうしたバラバラな問題ばかりやっていると、分裂したテスト型人間しかできまい。実際、こんな問題しか出せぬ問題提出者の方の頭がテストされてしかるべきだ。これでは、逆に、英語ができなくなるのではないかと心配してしまう。
 長文をダーっと読む。シャワーのように英語を浴びるということが、英語の力を伸ばすためには必要で、細かいことに気をとられ、100点満点で何点かなどとやっていると、その細かなことや点数が主の目的になってしまって、時には、英語という「型」も、そして最も重要なmessageを批判的に受け取ろうという主体の形成が損なわれてしまう。
 わからなくても読む、わからなくても聞くというのが、外国語学習の場合大事だから、外国語学習は、そもそも、点数主義には似つかわしくない。
 生徒の人数は、70人から80人というところか。フランス人、日本人、中国人、中南米と様々のようだ。
 明日の金曜日は、任意参加のWalking Tourがあり、学校は月曜日から始まる。グレードは3ランクあり、型を問われた問題の評価であれば、私は上級と思うが、それはわからない。