「Give Get 辞典」松本道弘(1983)を購入した。
この辞典に載っているgive と get を用いたフレーズでいえば、「get interested in 興味がわく」や「get married 結婚する」など、学校でも習い教えるフレーズはもちろんのこと、これまでの自分の言語体験で以下のようなものも知っていた。
Don't give me that. よしてくれ
get a hangover 二日酔いになる
get a (big) kick out of 面白がる
get close to 近づく
get cracking 本腰を入れて取りかかる
get depressed 憂うつになる
get down to 取りかかる
get even おあいこになる
get fed up with うんざりする
get fired クビになる
get high (麻薬で)いい気持になる
get hooked on 病みつきになる
get in touch with 連絡をとる
get (really) involved in 熱中する
get mad (at) 頭にくる
get messed up めちゃくちゃになる
get on one's nerve 神経にさわる
get up on the wrong side of the bed 虫の居所が悪い
Give me a break. 勘弁してよ
他にもあるが、以下などは、Bruce Springsteen や Neil Young、the Band などの唄で使われているのを聞いたこともある。
get a crush on 熱を上げる
get burned 痛い目にあう
get stage fright (舞台で)あがる
ただ、次のようなものには馴染みがなかった。
get a (severe) dressing down 油を搾られる
give away (感情を)表す
get at 言おうとする
What gives? いったいどういうことなんだ
give someone the word 引導を渡す
get double-crossed 裏切られる
give someone what for 大目玉を食らわす
get a charge out of おかしくてたまらない
get blown up (話に)尾ヒレがつく
come up with something(思いつく)や A has something to do with B (AとBとは関連がある)など、基礎語彙が使われているのに、基礎語彙の組み合わせで全くわからない語句がある。これは出合いの問題で、頻度数の問題なのだが、言語体験がないと全くわからない語句がある。
繰り返しになるけれど、単純に頻度数の問題なので、よく授業で「このcome up with something を知らないとすれば、英語を知らないと言われてもしかたがないよ」「このA has somethng to do with Bを知らないとすると、英語を知らないと言われてもしかたがないよ」といったた呼びかけを生徒にしている。それほどよく使われている語句だから、知らないといけないし、使うべきだという、頻度数の問題を認識してもらいたいからだ。
上記は、p.50くらいまで斜め読みして未知のものをあげてみた。これらがどれくらいの頻度数で、今後の言語体験・言語経験で、どれくらい遭遇するのかわからないが、この辞典は時間をみつけて読むほかない。