もっと休みをとって、小グループか個人で自立的な旅をしよう

 これは必ずしも非難しているわけではないのだが、日本の休暇は非常に短い。それとやはり外国旅行では言葉の壁がある。レストランに行っても何をどう頼んでいいのか、ゲームの仕方が違うので、西洋におけるゲームの仕方がわからない。だから、添乗員さんにお世話になる団体旅行が多くなるのも仕方がない。けれども、日本人ももっと生活の質を向上させるべきではないかと思うのだ。私の言いたいことは、日本人も休暇をもっと長くとって、普通の値段で、普通に楽しむということにある。それに、もう少し小グループに分かれて、もっと自立的な旅をすべきだろう。
 英語は話せた方がよい。けれども、できないからといって、引っ込み思案になることはない。たしかにコトバの問題もあるけれど、その前に人間としての礼儀を知るべきではないかという認識が私にはある。たとえば、眼と眼を合わせて話をするアイコンタクト(eye contact)とか、通りを歩くときは、笑顔でHiと挨拶をするとか、何か他人にしてもらったら、感謝の言葉を述べるとか、こうした礼儀が重要である。"Thank you."と言われたら、youを強調して"Thank YOU!"と答えるとか、他人にお願いをするときは、Pleaseを忘れないとか、こうした常識を学んでおいてそれを実行できれば、あとは何とかなるように思う。たかが旅行である。商談とか、交渉とかではない。彼らは、普通の値段で普通に楽しんでいる。無駄に高い金を使わずに、もっと有効に使う旅を日本人もすべきだと思うのだ。