学費の払い方

 日本から旅行小切手で4000NZドル(約28万円)持ってきていた。高額紙幣の100NZドルで持ってきたのは、署名する回数を少なくしたかったからだが、それでも、40回も署名と日付を書かないといけない。ニュージーランドでは、20ドル紙幣がよく使われる、20ドル紙幣でも高額紙幣のようだから、100NZドル(約7000円)の旅行小切手なんて異常だと思う。大学に会計課があって、学生たちはそこで学費を支払うのだが、長蛇の列で人を待たせながら、40回も署名をしたくない。銀行で署名を済ませて、つくったばかりのチェッキング口座に入れてもらおうと思ったのだ。ところが、エフトポスは、一日の出金が3000ドル(21万円)までと決まっているという。仕方がないので、銀行で、ワイカト大学宛の小切手を作ってもらった。小切手をつくる際には5ドルの手数料がかかるというが、仕方がない。私の担当者は隣の銀行員にオーソライズしてもらっていたようだが、そのやり取りからすると、4000ドルの小切手も大変めずらしいらしいようだ。
 ダウンタウンのトランスポートセンターから大学へのバス賃は、2ドルだった。ゲートウェイの会計課に行くと、やはり長蛇の列。授業は4時から始まるので、あと1時間もあるが、間に合うのかどうか心配だ。やっと私の順番が来て、4000ドルの小切手で4000ドルを支払い、2500ドルをエフトポスから支払い、残りをクレジットカードで支払った。私の場合、Individual Paper Creditといって、好きな科目を選ぶことが可能なので、学費をもっと抑えることも、増やすこともできる。私の請求額は、保険が471NZ(3万2790円)ドルで、学費そのものは、セカンドセメスター、いわゆる二学期だけで、7227.2NZドル(約50万5900円)だった。日本人にとっては常識の範囲内だろうが、ニュージーランド人にとっては、目が飛び出るほど高額な学費に違いない。ニュージーランドの大学は、国立が主であるが、それでも学費は結構高いらしい。オセアニアでは、教育は外貨獲得のための商品である。実際、このワイカト大学(The University of Waikato)などは、半分くらいがアジア人という印象がある。あたかも日本の大学で、ちょっと国際的な大学に来ているような感じがするほどだ。