合州国からカナダ移住する合州国市民が増えているようだ

 ブッシュ大統領が再選されて以来、合州国の治安を心配する市民によるカナダ移住の相談が増えていると今晩のチャンネル1のニュースが報じていた。インターネットのサイトにアクセスする者が増えていて、とくに地域がらか、サンフランシスコやシアトルに希望者が多いという。テレビに映った女性は、「幸福追求」(pursuit of happiness)の権利を語っていた。ロサンゼルス滞在中に私が話した市民の中にも、徴兵制導入を心配して、子どもの安全と教育のために、移住も考えないといけないかもしれないと真顔で語っていた知人を思い出す。
 イラク派兵延長に対して議論がないとの国民世論から、日本の小泉首相の支持率が下降していると毎日新聞が報じている。
 当然だろう。
 充分な議論もせずに、独断専行で決めるやり方は民主主義とはまるで無縁だ。大体国民がなめられ過ぎている。この点では、最近の日本の国民の反応は鈍過ぎるとさえ言えるだろう。イラク派兵延長という最重要課題に対して議論がないという一点だけでいいから、さらにもっと国民が怒らないといけない。マスコミがジャーナリズムを捨て情報産業となり堕落しているからなのか、はたまた実際にデモがないからなのか、抗議行動が報道されることがめったにないのは実に寂しい限りだ。
 独裁者とて国民の声を完全に無視することはできないのだから、まさに国民の民度こそが試されているとさえ言えるだろう。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041212-00000006-mai-pol