テレビ番組「タンガタ・パシフィカ」と「アジア・ダウンアンダー」

戸外のテーブルで昼食と読書を楽しむ

 これは前にも書いたことだけれど、日曜日のテレビ番組で私が好きな番組は、朝8時から1チャンネルでやっているタンガタ・パシフィカ(Tangata Pacifica)と、それに続いて8時30分から放送しているアジア・ダウンアンダー(Asia Down Under)である。これは私がポリネシア文化に多少興味を持っている日本人ということから来る嗜好性であると思うのだけれど。
 タンガタ・パシフィカを観ると、ニュージーランドがまさにポリネシア系文化圏に位置し、ポリネシア諸島を重視していることがよくわかる*1。今日の特集は、ポリネシア諸島のファッションについてで、ヨーロッパとの接触により、ヨーロッパ風(European style)やヨーロッパの考え方(European idea)を取り入れるようになった歴史的経緯が説明されていて、私には大変興味深かった。
 言語問題と全く同じようにファッションにおいても、文化衝突は、その衝突後、いわゆる物真似・猿真似が生じ、その後、しばらくしてから民族的自覚とともに、自主・自立への道を模索していると思えたからだ。

*1:ポリネシア系移民は、オークランドに多く、彼らはアイランダーズと呼ばれているが、これ以上移民は必要ないとの本音の意見をもつヨーロッパ系白人もいるから、彼らにとっては興味の持ちにくい番組であるかもしれない。