シンガポールの地下鉄に生まれて初めて乗った私の目的地は、チャンギ空港だった。
昨日着いたばかりのチャンギ空港に戻ろうとしたのは、2つ理由があって、ひとつは電気コンセントのアダプターを買うためだ。
最近の電化製品、コンピュータやデジタルカメラの充電器は、日本の100ボルトでも、ニュージーランドの240ボルトでも大丈夫だ。
シンガポールは何ボルトか分からないので、何人かのシンガポール人に聞いてみたが、要領をえない。最近のIT関連の電化製品は、100ボルトであろうが、240ボルトであろうが、平気だ。しかし、いずれにしても電源アダプターを購入しないと話にならないので、チャンギ空港ならこのアダプターがあるだろうと考えたのだ。
ところが、チャンギ空港の売店のあちこちで聞いてみたのだが、シンガポールの電化製品を日本で使うとか、ヨーロッパで使う場合のアダプターは売っているのだが、日本のものをシンガポールでも使えるようにするアダプターが売っていない。
考えてみれば、それは当然で、いわばこれは私だけの都合で、多くのシンガポール人の都合ではない。私は成田空港でシンガポール用のアダプターを買って、シンガポールに来ないといけなかったのかもしれない。
それで、あちこちの売店で質問をしてみた結果、わかったことがある。
まずボルト数など気にしていないのか、何ボルトか自覚している人があまり多くないこと。それから東京でいえば、秋葉原の電気街のような存在を知らず、気にしていない人が多い。また知識はともかく姿勢としては、中国系のおばさんが一番庶民的で親切であった。少し気取っているのか、中国系の若い女性は、中国系のおばさんよりも親切でなかった。
その点、インフォメーションセンターの中国系の若い女性は、知的で大変親切でもあった。日本の秋葉原みたいな電気街がないのか尋ねてみたら、すぐにサラサラとメモを書いて、以下の三つの地域に行ってみることを教えられた。
要するに、電気街に関心があるかないかの問題なのだろう。
- Sim Lim Square(Bugis MRT)
- Mustafa Center*1 (Farrer Park MRT)
- Funan IT Center(City Hall MRT)