私がチャンギ空港に戻って来たもう一つの目的は、プリズナー博物館に行くことだ。この博物館はチャペルも併設になっている。
空港で聞くと、空港から歩いて行くような距離じゃないというので、タクシーを使って行くことにした。
このタクシー乗り場でタクシーをつかまえると、この中国系と思われる運転手は、このプリズナー博物館にまだ行ったことがなく場所がわからないという。
小さな国だから、タクシーの運転手が隅から隅まで知っているだろうと考えた私の判断はどうやら甘かったようだ。シンガポールのタクシーの運転手は案外のんびりしているのかもしれない。
それにまた、このタクシーの運転手の英語も下手くそだけれど、彼は全く気にしていないようだ。
ためしに今私が泊まっているリトルインディアのマッケンジーホステルのことを聞いてみたが、やはり彼も知らないようだ。シングル32ドルは、値段的にどうか聞いてみたら、それは安い方だと彼も言った。
宿の値段はもちろん上限はきりがなく、500ドルもする奴があるけれど、寝てしまえば同じだと、私の考えと同じようなことをこのタクシーの運転手は言った。