景勝地といわれる日月潭を訪れる

東西横貫公路の花蓮側出口

 朝食を済ませて、今日は日月潭に向かう。
 北京語でズーユエタン、ホーロー語でジッゴワタムと呼ばれる日月潭は、台湾を代表する景勝地で、高度762メートルのところにある。台湾ではなんでも湖というものがめずらしいようである。
 景勝地日月潭を訪れるのなら、朝方か夕方がよいとされているが、時程的にそれはむずかしかった。残念ながら、私たちが訪れたのは昼前だった。
 日月潭近くの文武廊(Wen Wu Temple)は、美しい建物で、孔子さまが祀られている。玉子パンのような形の木片は、地面に投げて表が出るか裏が出るかで占いをすると蘇さんが説明してくれる。
 文武廊から見た日月潭はたしかに美しかった。
 車に乗り込んで、先を急ぐ。予定になかったのだが、台湾の中心地点の「台湾地理中心」と書かれた碑のところで車を止めてくれた。車での旅行はこうした点が便利だ。
 屋台でさとうきびを売っていて、蘇さんが私たちのために買ってくれた。車の中で、さとうきびを噛みながら、車はさらに高度を稼いでいく。
 これから私たちが向かおうとしているのは、東西横貫公路と呼ばれる道路で、台中県と花蓮県を結ぶ193キロにもわたる横断道路だ。