ガイドの蘇さんの日本語から学んだこと

 飛行機は、15時20分発、19時30分成田着の予定である。
 今回の旅では、ガイドの蘇さんには、何から何までお世話になった。
 こんなお手軽な旅はめずらしいが、今回の旅は今回の旅なりに、私には楽しかった。
 このガイドの蘇さんの日本語が素晴らしいことは何度か書いた。
 テニオハの間違いはあるけれど、外国語の場合、小さな間違いは気にせずに、がんがん話すことが重要であること。背景的知識を学ぶことが重要であることを再認識させられた。
 外国語であっても、コトバができることはすばらしい。ある意味、越境人間であることの悲哀もあるけれど、越境人間であることの素晴らしさもあるということも再認識させられた。
 それと同時に、これは蘇さんから学んだことではないけれど、コトバの学習、外国語の学習とは、最終目的として、そのコトバを駆使するような力をつけるということがあって、それは否定できないのだけれど、話すようになればよいというものでもない。コトバの習得は、やはり政治的な枠組みの中で考えないといけない。
 それは、台湾の日本語教育を考えてもわかることだ*1

*1:台湾の原住民にとって日本語がリンガフランカ、共通語の役割を果たしたという話はよく聞かせられるけれど、それとこれとはやはり別である。