"forensic"も知らないなんて「犯罪的」だ

amamu2006-02-15

 forensicは「犯罪学の」という意味で、この語彙も、最近CNNの"Reasonable Doubt"という特集で何回か耳にした。
 reasonable doubtとは、「合理性のある疑い」である。reasonable doubtは、映画「十二人の怒れる男 [DVD]」でも使われていたはずだ。根拠が薄弱な理由からある人物を犯人と決めつけたとしても、「合理性のある疑い」がある場合、被疑者の苦痛は耐えがたいものになることは想像に難くない。
 早速、forensicを、最近愛用している電子辞書で調べてみた。
Forensic is used to describe the work of scientists who examine evidence in order to help the police solve crimes.
 このCNNの特集で初めて私は知ったのだが、犯罪調査の際の定番である指紋や髪の毛の鑑定、さらにはDNA鑑定などは、驚くべきことに、100%妥当性のあるものではないようだ。さらに、こうした証拠を鑑定する鑑定士も、免許もいらずに専門家面していられるということで、誤った鑑定を続ける、たちの悪い鑑定士もいるし、中にはいい加減な調査研究所もあるという。こうしたいい加減な鑑定を土台にして、無実の罪で一般市民が自由を奪われ、牢獄に入れられたのではたまったものではない。
 forensicは「犯罪学の」という形容詞だが、forensicsは、「犯罪学」を意味し、Forensics is the use of scientific techniques to solve crimesのことをいう。
 forensicを含む関連語彙では、forensic evidence「法医学的証拠」、forensic science「(警察の)科学捜査」、forensic scientist「科学捜査官」などがある。冤罪は、a false chargeである。
 forensicの意味を知らないとは、多少ふざけて言えば、まさに「犯罪的」だ。全くもって恥ずかしい。