”a delicacy””を知らないとは、全くデリカシーに欠ける話だ

このdelicacyという語彙は、CNNの珍味の特集で耳にした。
 野ネズミを食材にする話や、中華料理として牛のペニス料理などを紹介する番組の中で聴いたのだが、delicacyにこんな意味があるとは、恥ずかしながら今まで全く知らなかった。a delicacyとは、文脈によって「珍味」「ごちそう」を意味する。
 早速、電子辞書で調べてみたら、以下のような定義が含まれていた。
A delicacy is a rare or expensive food that is considered especially nice to eat
 このdelicacyを使った例文は、以下のとおり。
Ex)Smoked salmon was considered an expensive delicacy…(Cobuild)*1
Ex)We were served course after course of mouthwatering local delicacies.(Cobuild)
 高校段階の授業では、「閉じる」という意味のclose(v.)と 「近い」という意味のclose(a.)(ad.)の、意味も発音の仕方の違いもわからない初級者*2に、「close to youとか、"Closer."がわからないようでは、英語を知っているとは言えない」と常々言ってきた私だが、treat, choice food, gourmet food, luxury, specialityの意味のdelicacyを知らなければ、やはり英語を知っているとは言えない。
 delicacyの、この意味を知らないとは、全くデリカシーに欠ける話で、恥ずかしい限りだ。

*1:COBUILD Advanced Learner’s English Dictionary New digital edition

*2:この手のものでは、他に、restなどがある。treat, breakなどはcoreな意味だけではなく、派生的な意味の広がりがあるコトバだから、同じく生徒にはむずかしい。コトバは多義性があるからやっかいだ。