安重根義士記念館を訪れる

安重根義士記念館

 パック旅行は昨日で終了。
 今日は独自のメニューでソウルをまわることになるのだが、4時間だけ、運転手とガイドさんをお願いしてまわることにした。
 今回の旅で私が一番訪れたかったところが、南山(ナムサン)公園にある安重根(アンジュングン)義士記念館である。
 記念館の前に朴大統領の直筆による碑がある。ガイドの話では、朴大統領にとっても、李舜臣(イスンシン)、安重根(アンジュグン)が英雄であり、朴軍事政権下においても安重根は評価されたようだ。
 館内では、日本語によるビデオ解説を興味深く見せてもらった。
 安重根伊藤博文を暗殺した理由として15の罪が挙げられているのだが、このうちの「民族教育を妨害した罪」という記述が特に私の眼を引いた。皇民化政策、創氏改名、日本語強要政策が私の頭の中に浮かんだからだ。
 館内には安重根が獄中で書いた達筆の遺筆を数多く見ることができる。書には手形が押してあるのだが、仲間とともに左手の薬指を切断したことから薬指が小指の長さしかないことがわかる。
 「為国献身 軍人本分」という書は、実に、死刑執行一時間前に書かれたものだそうだ。