アルバム"Paul Simon"の中の"Run That Body Down"(1972)

Paul Simon

 アルバムPaul Simonの中のRun That Body Downは、結婚など、ポールサイモンの自叙伝的な内容を含んでいるようだ。


How long you think that you can run that body down?
How many nights you think that you can do what you been doin’


 どれくらい長く身体を酷使できると思うの
 どれくらいの夜、これまで通りにやれると思うの


 というところに大人的なユーモアが感じられる。
 と同時に、死から逃れることのできない人間の運命を示唆しているように感じる。
 医者から聞いた本人への忠告を、妻に繰り返し、青年に訴えるというところがおかしい。
 いずれにしても、お身体を大切に、ご自愛しないといけない。
"Run That Body Down"は、Patrick Humphriesの"Paul Simon still crazy after all these years"によれば、"There was some dead wood on the debut: Run That Body Down is a small idea stretched over three verses and an unmemorable melody."(「このデビューアルバムには不要なものも入っている。”お身体を大切に”は、小さなアイデアが三番まで拡張されたもので、印象的でないメロディである」)と厳し目に評価されているが、この唄の演奏が私は好きだ。
 演奏者の情報をながめていたら、あのRon Carterがベースを演奏しているということに今気がついた。