山本副大臣の問題発言

amamu2007-07-22

 政治とカネの問題で、自民党の山本副大臣の「芸者の花代」発言が、問題になっている。
 本人は、問題となっている発言を撤回したとのことだが、政治家とは、コトバやロゴスの世界に生きているはずである。自分の発言に責任をもつというのは、最低限の倫理ではないのか。ましてや、この発言は演説会での発言である。山本副大臣が、「新聞記者がいるか知りませんが」と断っているくらいだ。
 また、今回撤回したということだが、果たして真実はどうなのか。「ウソをついた覚えはないけども、発言は適切じゃなかったということで、誤解を受けるということで取り消させていただきたい」とご本人が述べているように、発撤回の弁明の歯切れの悪いことといったら、真実ですが不適切なので撤回しますと言っているように聞こえてしまうのは、私だけではないはずだ。

農水相問題で発言、撤回〜山本農水副大臣<7/21 19:35>


 自殺した松岡前農水相の事務所費問題について、山本拓農水副大臣は20日の講演で「本人から芸者の花代として使ったと聞いた」と発言した。しかし、その後、不適切な発言だとして撤回している。
 「前の松岡さんだってね、事務所500万の使い道…たいした話じゃない。本人に聞いたが、もう死んじゃったし。新聞記者がいるか知りませんが、死んじゃったから…『何に使ったの』と言ったら、あの人、昔から『赤坂で大臣になったら飲ませる』と、赤坂の芸者に行く際に…20万、30万って花代だけど…花代は領収書がくれんのですよ。それを事務所費で払っていたという話だった」−これは山本副大臣が20日、地元の福井・坂井市で開かれた演説会で述べたもの。

 この発言の真意について、山本副大臣は21日、「きのうの発言を含めて…ウソというか、ウソをついた覚えはないけども、発言は適切じゃなかったということで、誤解を受けるということで取り消させていただきたい」と説明した。

 以上は、日テレからの引用。以下はasahiからの引用。

松岡氏事務所費は「芸者の花代」 山本副大臣 後に撤回
2007年07月22日03時10分


 自殺した松岡利勝・前農水相の事務所費問題について、山本拓・農水副大臣=自民=が福井県坂井市で20日に開かれた演説会で、「芸者の花代として使った、と聞いた」などと発言していたことがわかった。その後、「話した内容は事実ではなかった」として、発言を撤回した。

 演説会で山本副大臣は事務所費問題に触れ、「たいした話ではない。赤坂の芸者に行く際に、花代は領収書がもらえないんですよ。それを事務所費で払っていたという話だった」などと発言したという。山本副大臣は21日、朝日新聞の取材に「松岡さんとは昔から友だちで、若い頃一緒に遊んだ仲間。『政治とカネ』に絡んで参院選自民党に逆風が吹いているので、会場の人を和ませるために冗談を言った。まともに取られたのは心外だ」と話した。