すでに報道されているが、CNNなどを見ていると、ミネアポリスの橋崩壊事故によって、ブッシュ政権への国民の怒りが渦巻いていることがわかる。
あのハリケーンカトリーナの場合は、天災と人災という性格を合わせもち、ブッシュ政権への批判が沸き起こったが、今回のミネアポリスの場合は、原因がまだはっきりとしていないものの、人災であることは間違いない。
当初、テロの可能性や地震と勘違いされたこともあるようだが、帰宅途中のラッシュアワー時に数回にわたる大音響とともに、次から次へとミシシッピ川に車が落ちていったのは、橋の崩壊が原因だ*1。
この道路は8車線からなるミネアポリスの幹線道路だから、都会での突然の大事故だ。
CNNでビデオを、ニューヨークタイムズで写真を見ることができる。http://www.cnn.com/video/#/video/us/2007/08/02/vosli.mn.i35w.bridge.collapse.side.view.cnn
http://www.nytimes.com/slideshow/2007/08/02/us/20070802BRIDGE_index.html
この橋は1967年、40年前に建築されたもので、アメリカ合州国全土には同じような構造の橋が何百とあることから、自分たちの橋は大丈夫なのかと、アメリカ合州国全土の市民たちを不安がらせている。
橋の調査や補強工事には、お金がかかる。
イラク戦争にかかる費用を考えると、イラク戦争などやってる場合なのか。イラク戦争なんか止めて、国内の安全を守るためにお金を使うべきだという投書が後を絶たない。
ブッシュ政権が「死に体」(lame duck)になって久しいが、ある投書は、オズの魔法使いのように、ブッシュ大統領は、脳みそ(brain)が必要だという投書を電子メールでしていた。
イラク戦争なんかやっている場合か、国内問題をやれという怒りの声が聞こえてくるのだが、どういうわけか、日本国内のメディアでは、こうした報道がほとんどない。
