Come on, take me to the Mardi Gras

There Goes Rhymin’ Simon

 例のハリケーンカトリーナの大暴れで、イラクに派兵なんかしている場合じゃなかったと国内の治安問題に気づかされた大事件の後遺症はまだまだ残っているけれど*1、今朝のCNNで、日曜日のニューオーリンズ*2が映し出され、Mardi Gras celebrations in full swing in New Orleansと、元気なマルディグラの様子が伝えられていた。
 ニューオーリンズはかなり昔に私も行ったことがあって、フレンチクォーターを散歩したり、ミシシッピのクルージングなんかもしたことがあるけれど、マルディグラはまだ直接見たことがない。Paul Simonの唄*3で、マルディグラを歌ったもので我慢するしかなかった。
 Britannica Concise Encyclopediaによれば、Mardi Grasは、もちろんフランス語で、Fat Tuesdayの意味で、今朝のCNNでもFat Tuesdayが何回か聞かれた。フランスでは一日の行事だそうだが、ニューオーリンズでは数日間続くのである。
 ニューオーリンズは、合州国内では、カトリック教徒が主流の異質な都市で、合州国内ではあえていえば異教の街といえる。フランス移民が作り上げた街だから基本的にフランスの影響が強く、スペインの影響も、もちろんアフロアメリカンの影響も強い。南北戦争中の1862年には、Union forcesに支配された。文化的にごった煮であり、ルイジアナでは、クレオール(Creole)とは、フランス語かスペイン語を話す白人系の子孫を意味することが多い。ルイジアナ州の俗称はCreole Stateだ。
 ニューオーリンズの料理もこうしたクレオール的影響を受けている。よく知られているジャンバラヤや、ナマズ料理があったりする。ニューオーリンズにはオイスターバーもあり、カキも食べられるのだが、あのカトリーナの影響でカキが不作だと数ヶ月前のCNNでは報じていた。

*1:ウォーターゲートを暴いたワシントンポスト紙のCarl Bernstein氏が、カトリーナ被害は、[「自然災害」(natural disaster)ではなく、「すべきことをやっていないがための大惨事」(disaster of negligence)であるとラリーキングライブで発言していた。

*2:昨日、一昨日と紹介したWilliam Safireのコラムにも、観光客を呼び戻そうとの呼びかけで、"a heck of a place to bring your family"とブッシュ大統領ニューオーリンズのことを表現したと紹介していた。

*3:There Goes Rhymin Simonの中にTake me to the Mardi Grasという唄がある。