「民間人被害 継承は生存者の使命」

amamu2015-03-10

 今日は、東京大空襲のあった3月10日。
 以下、9日付の朝日新聞から。 

作家の早乙女勝元さん(82)は、1945年3月10日の東京大空襲を経験し、真相の究明と記録にこだわり続けてきた。10万人の命を奪った大空襲への思いを語ってもらった。

 大空襲に遭ったのは、当時の向島区、今の墨田区東向島です。国民学校高等科1年、12歳でした。自宅は焼け残りましたが、2カ月後の空襲では隣の中学校が一瞬で燃え上がり、危険でした。
 当時の国際法でも、民間人への爆撃は禁じられていましたから、米軍の行為は戦争犯罪です。(中略)
 10年後はまだ戦後でしょうか。それとも戦前、戦中でしょうか。戦争体験に憲法9条が重なり、戦後の平和の礎となりました。民間人の被害を継承していくことが、戦争への道にいささかのブレーキになりはしないかと思ってやってきました。戦争を生き延びた者の使命だと思っています」