「男はつらいよ 寅次郎物語」は、第39作。
マドンナは秋吉久美子。秀吉くんの母親役に五月みどり。
子どもは病気をしながら強くなる。
秀吉くん(伊藤祐一郎)が病気になったときの医師(松村達雄)がいい味をだしている。
それと御前様(笠智衆)とさくらの以下のやりとり。
御前様:仏様は愚者を愛しておられます。もしかしたら私のような中途半端な坊主より、寅のほうを好きじゃないかと、そう思うことがありますよ、さくらさん。
さくら:恐れ入ります。
御前様:(源公を見て) あれは愚者以前です。困った。
そして、満男と寅さんの次のやりとり。
満男: おじさん。
寅次郎:なんだ。
満男: 人間ってさ。
寅次郎:人間?
人間、どした。
満男: 人間は、なんのために生きてんのかな。
寅次郎:んな、むずかしいこと聞くな。
えー、なんて言うかな。
ほら、あー、生まれてきてよかったなって思うことが、何べんかあるじゃない、ね。
そんために人間、生きてんじゃないのか。
満男: ふーん。
寅次郎: そのうち、おまえにも、そういうときが来るよ。ん?
ま、がんばれ。
1987年公開。