「打者の大谷は3戦目で「開幕」 初安打で「若干、楽に」」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年5月10日10時25分)から 。

(9日、大リーグ エンゼルス13-0タイガース)

大谷翔平が今季初安打、第2打席も快音 復帰3戦目

 過去の実績があっても、野手は安打が1本出るまで不安なものと言われる。「今季初安打」を「開幕」と呼ぶ選手もいるほどだ。復帰3戦目、計10打席目。打者・大谷が開幕した。

 「打席を重ねるごとに(球の)見え方はいい」と言っていた通りだった。一回無死一、二塁。初球に見逃したスライダーを、今度は逃さなかった。引っ張った打球が右前で弾み、チームに先取点をもたらした。前日、「早く1本を打ちたい」と漏らしていただけに安心したのか、一塁上では笑みがこぼれた。

 昨年9月30日以来となる一打が出たことで「若干、楽にはなりました」。三回の第2打席は、“大谷シフト”を打ち破った。理想とする逆方向への強い打球は、遊撃手の位置にいた三塁手のグラブをはじく内野安打になった。

 昨年の通算打率2割2分2厘と苦しんだ左投手から2安打を放ったのも、今後にプラスとなりそうだ。オースマス監督は「これからは右投手と対戦する。もっとやりやすくなるのでは」。もともと左投手に苦手意識はないと言う大谷は、「常にベースの上に来た球を打つだけ」。あとは打球の角度が上がるようになれば、今季1号本塁打への期待が高まる。(デトロイト井上翔太