「グレタさん「我々を失望させる道、許さない」語気強める」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019年9月24日8時51分)から。

 あなたたちは私の夢を奪った――。23日、米ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットの壇上で、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)が演説した。「将来世代の目はあなた方を見ている。もし我々を失望させる道を選べば、絶対に許さない」と強い口調で、十分な温暖化対策を取ってこなかった各国政府代表に訴えかけた。

 グレタさんは温暖化対策を促すための「学校ストライキ」を1年前に1人で始め、運動は世界に広まった。今月20日には、日本を含む160カ国以上で400万人以上の若者が参加し、早急な温暖化対策を求める声は大きなうねりとなっている。

 グレタさんは各国政府代表を前に「私はここにいるべきではない。学校に戻るべきなんだ。あなたたちは私の夢を、子ども時代を、空っぽな言葉で奪った」と批判。「なんてことをしてくれたんだ」と声を震わせた。

 過去数十年にわたり、科学が明確に指摘していたにもかかわらず「お金と永遠の経済成長というおとぎ話」を追い求め、対策を怠ってきたと主張した。結果が降りかかるのは自分たちの世代だとし、「子どもたちはあなた方の裏切りに気づき始めている。将来世代の目はあなた方を見ている。もし我々を失望させる道を選べば、絶対に許さない」と語気を強めた。

 そして、「この問題から逃がさない。あなた方が好むと好まざるとに関わらず、世界は目覚め、変化はやってくる」と述べた。(ニューヨーク=香取啓介)