「失言続々、長期政権の緩み? 党幹部「大したことない」」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019/10/29 21:31) から。

 安倍政権の閣僚や自民党幹部から問題発言や失言が止まらず、謝罪・撤回が相次いでいる。萩生田光一文部科学相は29日、英語民間試験をめぐる「身の丈」発言を撤回。河野太郎防衛相も「私は雨男。就任後台風が三つ」との発言を謝罪した。野党側は追及の好機ととらえ、勢いづいている。

 29日午前、文部科学省。萩生田氏は閣議後の記者会見で「(身の丈発言が)不安や不快感を与えることになった」と謝罪した。そして「(昨日の会見で)あの発言を撤回したうえで真意を説明したと受け止めていただいて結構」と述べ、発言を撤回した。

 問題発言は24日の報道番組で飛び出した。2020年度から始まる大学入学共通テストで活用される英語民間試験について、受験機会に不公平が生じる点を問われ、「自分の身の丈に合わせてがんばってもらえば」などと語った。

 教育格差を容認するような萩生田氏の発言に、受験生や教育関係者からSNSなどで「地方の貧乏人は身の程を知れという姿勢?」「教育担当大臣として、あり得ない発言」と批判が集中。萩生田氏は28日、緊急のぶら下がり取材で謝罪した。

 ただ発言撤回は明言しなかった。批判は収まらず、その翌日、撤回に追い込まれた。萩生田氏は29日の会見で「見下したり切り捨てたりするようなことを念頭に発言したのではない」と改めて釈明。国会で「きちんと真意を説明していきたい」と語った。

(後略)

(宮崎亮、矢島大輔、井上昇 石井潤一郎、大久保貴裕)