「「首相ヨイショ」なり潜める コロナで逆風、与党も苦言」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2020年3月3日 21時35分)から。

 

 首相会見への苦言や「答弁棒読み」閣僚への注文、釈明答弁を続ける閣僚の制止……。3日の参院予算委員会では、与党から安倍晋三首相や閣僚への苦言や注文が相次いだ。一部の世論調査内閣支持率が大幅下落。政権への批判的な世論を受け、首相らを持ち上げる「ヨイショ質問」はなりを潜めた。
 「定期的に、お昼でもいい。生放送でどうか」
 自民党山田宏氏の質問。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一斉休校を要請した首相に対し、記者会見の機会を増やすよう提案した。
 首相は「まさにその通り」と賛意を示した上で2月29日に自身が開いた会見に触れ、「ライブ配信も行い、リアルタイムで政府の今後の対応や国民へのお願いを丁寧に説明させていただいた」と応じた。
 ただ、首相がさらに「厚生労働相や関係閣僚も私の指揮の下、適切なタイミングで報道発表を行っている」と続けると、山田氏がかみついた。「もう厚労相のレベルじゃない。国家的に危機。総理の顔が見えないと! 定期的に協力を呼びかけることをしてほしい」
 憲法改正などで首相と思想信条が近い保守系の山田氏のこうした指摘は、珍しいといえる。背景には、感染拡大の対応をめぐって政権が「逆風」にさらされている現状がありそうだ。

 

 (後略)

 

 (三輪さち子、大久保貴裕 野平悠一 永田大)