「「リーダーに失望」憤る米国 コロナが奪う弱者や少数者 新型コロナウイルス」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2020年6月8日 5時00分)から。

 米国が試練を迎えている。新型コロナウイルスの死者は10万人を超え、白人警官が黒人男性を死なせた事件をきっかけとした抗議デモは、全土に広がる。「命の格差」をめぐる市民の憤りは、11月の大統領選にどう影響するのか。
 「彼の名は ジョージ・フロイド」「正義なくして 平和なし」
 米ミネソタ州で、黒人男性のジョージ・フロイドさん(46)が亡くなってから間もなく2週間。6日も、抗議デモは各地で続いた。

 ニューヨーク(NY)のブロンクス地区では、黒人のスティーブ・アドーさん(34)が数百人と街を練り歩いた。
 新型コロナによる死者が2万人を超えるニューヨーク市内でも、ブロンクス地区は特に被害が大きい。アドーさんも4月、「第2の父親」と慕う叔父が他界した。翌月、「息ができない」と訴えるフロイドさんの首を、白人警官が無言のままひざで押さえる映像を見て、言葉を失った。
 「肌の色が違うだけで、命の尊さに差が出る。もうたくさんだ」

 

 (後略)

(ニューヨーク=藤原学思、ワシントン=香取啓介 ワシントン=園田耕司)