「横浜市、育鵬社版の教科書を選ばず 中学校の歴史と公民」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/8/4 15:38)から。

 横浜市教育委員会は4日、市立中学校で来年度から4年間使う教科書を採択した。歴史と公民について、同市では歴史認識憲法観をめぐって賛否の分かれる育鵬社版を使ってきたが、今回の採択では、歴史は帝国書院版、公民は東京書籍版を選んだ。

 横浜市は2009年に18区中8区で「新しい歴史教科書をつくる会」系の自由社版の歴史を採択。11、15、19年は全市一括で、同じく「つくる会」系の育鵬社版の歴史と公民を選んだ。横浜市は全国最大の採択地区で、教科書は147の市立中で使われる。これまでに「つくる会」系の教科書で学んだ生徒数は約31万人にのぼる。

 育鵬社版をめぐっては、歴史教科書には「過去の戦争を正当化し、負の側面を直視していない」、公民については「標準的な憲法の理解から外れた記述が多く、国民の権利より義務を強調している」といった批判が市民団体や弁護士団体から出ていた。

(後略)

 (吉野慶祐)