「合流新党代表選告示、枝野氏地元の思いは」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020年9月8日 11時00分)から。

 

 立憲民主党国民民主党などが合流してつくる新党の代表選が7日、告示され、埼玉が地元の枝野幸男・立憲代表(衆院埼玉5区)が立候補を届け出た。与党と対抗する野党第1党のトップを決める選挙に地元は期待を寄せる。日程がほぼ重なる自民党総裁選(8日告示、14日投開票)に埋没しないようにと、次の衆院選を見据えて懸命にアピールしている。

 7日夜、枝野氏の地元、さいたま市大宮区のJR大宮駅近くの路上。立憲県連代表の熊谷裕人参院議員は代表選について「枝野代表に勝ってもらいたい。自民党の新しい総裁と総選挙で競い合うための第1ステップにしたい」と呼びかけた。自民党総裁選を意識しながら、消費税減税などの政策も交え、合流新党への理解も求めた。

 代表選には、国民の泉健太政調会長衆院京都3区)も立候補。新代表が選出される10日までの間、政策を訴える格好の機会となる。国民県連の幹部は「次の選挙が合流新党にとっては鍵。政策について有権者らにしっかりとPRしてほしい」。連合埼玉の幹部は「両候補ともに思いを持って取り組んでいる。どちらが代表になろうとも政策の実現に向けて一緒に頑張っていければいい」と話す。

 ただ、足元の立憲県連からは「枝野さんはいい人だが、親分という感じではない。今回の代表選はわくわく感がなく、新しく若い人たちに出てきてほしかった」(幹部)との声も。合流新党の代表は、次の衆院選の顔となる可能性があるだけに、新鮮味もほしかったという。

 一方、自民党県連の幹部は「自民党政権がこれだけ長く続くと、判官びいきの人も出てくる。野党がひとつに固まるのは脅威に感じる部分もある」と話した。(山田暢史、長谷川陽子