「東大総長「政府は真摯な対応を」 学術会議問題で談話」

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以下、朝日新聞デジタル版(2020/10/9 19:21)

 日本学術会議が推薦した会員候補のうち6人を菅義偉首相が任命しなかったことについて、東京大学の五神(ごのかみ)真総長は9日、大学のホームページで談話を公表した。「これに端を発した混迷は、学術が持つべき本来の力を大きく削(そ)ぐもの」と指摘し、「東京大学を代表する者として憂慮する」と述べた。

 談話では学術会議を「政府からの科学振興施策の諮問を受け、活用・育成の諸方策を勧告するなどの活動を行う、独立性の高い機関」と定義。そのうえで「学術会議の置かれた状況が早く正常化し、求められている役割を果たすことができるよう、同会議からの要請に対する真摯(しんし)な対応を、政府には望みます」と求めた。

 任命されなかった6人のうち2人は東京大の教授。宇野重規教授が所属する社会科学研究所の佐藤岩夫所長は5日、「任命されず、その理由も明らかでないことは誠に遺憾といわざるをえません」との談話を出し、加藤陽子教授が所属する大学院人文社会系研究科の大西克也研究科長も6日、「十分に理由を説明することなく任命されなかったのは大変残念」との談話を公表している。(土屋亮)