以下、朝日新聞デジタル版(2020/12/8 21:51)から。
国連総会(193カ国)は7日、日本が提出した核廃絶決議案を賛成150カ国、反対4カ国、棄権35カ国で採択した。採択は27年連続だが、昨年から賛成国が10カ国減る一方、棄権は14カ国増えて過去最多となり、支持を広げられなかった。
核兵器をめぐっては、保有や使用を禁じる核兵器禁止条約が来月22日に発効する。同条約の批准を促す決議案は7日、昨年よりも7カ国多い130カ国の賛成を集めて採択されたが、日本はこの決議案に反対した。日本が出した決議案では、採択されてから4年連続で同条約に言及していない。
日本の決議案に昨年は賛成し、今年は棄権に回ったのは、マレーシアやコスタリカといった核兵器禁止条約の推進国のほか、カナダやフランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スペインなど。米国と英国の賛成は取り付けたが、西側諸国とは文言調整ですれ違いがあったとみられ、核保有国と非保有国の「橋渡し役」を自任する日本としては厳しい結果となった。
(後略)
(藤原学思=ニューヨーク、北見英城)